南アフリカ共和国を留学先に選ぶメリット・デメリットをチェック!
皆さんは、南アフリカ共和国への留学を考えたことはありますか?多くの人にとっては馴染みがあまりない国かもしれません。しかし、周りの人とは違った留学をしたい!と考えている人にとって、この国は選択肢の一つとなるはずです。ここでは、南アフリカ共和国を留学先にするメリットとデメリットを紹介します。
南アフリカ共和国に関する基礎知識
南アフリカ共和国は、アフリカ大陸の一番下に位置する国で、首都はプレトリアです。面積は122万平方キロメートルで、日本の約3.2倍、人口は5,962万人(2020年)で、日本のだいたい半分程度です。民族の構成比は黒人(79%)、白人(9.6%)、カラード(8.9%)、アジア系(2.5%)で、黒人が約8割と大多数を占めています。南半球に位置するこの国の季節は、日本とは反対になります。
気候は場所によって異なりますが、総じて極端に暑すぎたり寒すぎたりすることはなく、過ごしやすいようです。日本と南アフリカ共和国の時差は7時間で、南アフリカ共和国の方が日本より7時間遅れています。現時点で日本からこの国への飛行機の直行便はありません。そのため、アジアやヨーロッパ、中東を経由し、20時間前後をかけてようやく現地にたどり着くことができます。
南アフリカ共和国の通貨には、南アフリカ・ランド(R)が使用されています。1ランド=約7.5~7.6円前後です。南アフリカ共和国の物価は安そうだというイメージを抱く人が多いかもしれませんが、実はそんなことはありません。外国人が多く集まる観光地や都市部では、物価は日本と同じくらいか、少し高いと感じることもあります。アフリカ大陸の中では経済的にも豊かな国なので、都市部の物価は先進国並みとなるのです。一方で現地の人々が利用するローカルなマーケットなどでは現地人価格で買い物を安く済ませることができるようです。
南アフリカ共和国を留学先に選ぶメリット
南アフリカ共和国に留学へ行くメリットとは一体何でしょうか?
人とは違った留学体験ができる
なんといっても最大のメリットは、人とは一味違った経験ができるということではないでしょうか。例えば、アフリカならではの雄大な自然や、動物にふれあうことができます。大自然が好き、アフリカ原産の動物に興味があるという人は、留学中に、自然・動物保護のボランティアに参加したり、サファリ体験を満喫したりすることもできるでしょう。アフリカ好きにはたまらない環境ですね。
英語力・コミュニケーション力が身につく
南アフリカ共和国は、自分の力で英語を習得するのに最適な環境です。一般的に人気の留学先であるアメリカ、オーストラリアなどでは、自然と日本人留学生の数も多くなります。そうなると、留学中も日本人同士でつるんでしまい、英語が身につかないまま帰国してしまうケースもあります。
その点、南アフリカ共和国に留学する日本人はまだ少ないため、現地のコミュニティに自ら飛び込んでいくことを余儀なくされます。最初は現地人や他国からの留学生とうまくコミュニケーションがとれず苦労するかもしれませんが、自分の力で試行錯誤を重ね、通じ合えた時の喜びはひとしおでしょう。周りに日本人が少ない成長できる環境は、留学において大きな魅力であると言えます。
南アフリカ共和国を留学先に選ぶデメリット
南アフリカ共和国への留学を検討する際デメリットも知っておくべきです。
南アフリカの独特な訛り
留学中、南アフリカ英語の独特な訛りに苦戦する可能性があります。現在、南アフリカ共和国には英語やアフリカーンス語、バンツー諸語(ソト語、ズールー語ほか)など11の公用語があります。この国は歴史上、植民地支配や、独立後にアパルトヘイトを経験してきました。このような歴史上の出来事がこの国の言語のあり方に影響を与えてきましたが、現在では、一国として多言語社会を推進しています。
国に多くの公用語が存在するため、地域や民族によっては訛りの強い英語を話す人も多くいるようです。留学で語学学校に通う場合、講師の英語レベルは一定以上には保たれるでしょう。しかしアメリカなどの英語圏のネイティブスピーカーのような英語を期待していると、想像と違う結果になる可能性は否めません。
治安が悪い
南アフリカ共和国の治安は、お世辞にも良いとは言えません。殺人、強盗などの発生率は世界的にみても高い水準にあります。一般の住宅やショッピングモールを狙った強盗、カージャックなどの事件も多く発生しています。国全体の治安の悪さは、国民だけでなく、観光客や日本人留学生にも大きく関わる問題です。
南アフリカ共和国を留学先として検討する場合には、必ずリスクと対策について学んでいくようにしましょう。また、留学期間中もしっかりと防犯意識を持ち、自分の身は自分で守るという姿勢を忘れないようにすることが大切です。
いかがだったでしょうか。南アフリカ共和国には、マイナーな留学先として位置付けられているからこそ味わえる魅力があります。一方で治安の問題など、注意が必要な点もあります。しっかりと危機管理をして、気をつけながら生活すれば、南アフリカ共和国での留学生活はとても有意義なものとなることでしょう。
